急性期脳梗塞の疑いがある傷病者に対し、専門的治療が可能な医療機関を消防機関が迅速に選定・搬送するための埼玉県独自の連携システムです。(消防法第35条の5第2項第6号)
超急性期脳梗塞に対しては、その適応を慎重に判断し以下の治療を行います。
- 血栓溶解療法:強力な血栓溶解薬(rt-PA)を静脈投与し、脳梗塞の原因となる血栓を溶解する
- 血栓回収療法:カテーテルにより脳血栓を直接回収し、脳血流の再開通を図る
この血栓溶解療法(rt-PA)および血栓回収療法が常時または随時実施可能な医療機関を「基幹病院」と呼び、血栓溶解療法のみ実施可能な医療機関を「連携病院」と呼びます。
当院は日本脳神経血管内治療学会認定の指導医を筆頭に、24時間体制で超急性期治療が提供可能な体制を整備しており、埼玉県急性期脳梗塞ネットワークにおける「基幹病院」として機能しております。
また当院では消防機関との連携強化を目的とし、独自の情報共有ネットワークシステムを構築しております。傷病者の個人情報を厳重に管理した上で、確定診断や実施治療内容を共有することにより、消防機関における搬送基準の評価にも役立てられています。