日本脳卒中学会認定 一次脳卒中センター(PSC)コア施設
当院は、これまで日本脳卒中学会から24時間365日(24H/7D)脳卒中患者を受け入れ、患者搬入後に速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる「一次脳卒中センター (PSC: Primary Stroke Center)」として認定されておりましたが、2022年10月、rt-PA静注療法に加えて機械的血栓回収療法の治療実績や診療体制をもとに常時(24H/7D)機械的血栓回収療法が行える「PSCコア」(地域においてコアとなるPSC施設)として認定されました。
この「PSCコア」とは、機械的血栓回収療法を実施できない施設から、このような治療が必要な患者を常時受け入れる体制が必要で、当地における脳卒中治療の中心的役割を担うことが求められます。
一次脳卒中センター(PSC)は下記の8項目をみたすことが求められる
- 地域医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる
- 頭部CTまたはMRI検査、一般血液検査と凝固学的検査、心電図検査が施行可能である
- 脳卒中ユニット(SU)を(注1)有する
- 脳卒中診療に従事する医師(専従でなくてもよい、前期研修医を除く)が24H/7D体制で勤務している
- 脳卒中専門医1名以上の常勤医がいる(注2)
- 脳神経外科的処置が必要な場合、迅速に脳神経外科医が対応できる体制がある
- 機械的血栓回収療法が実施出来ることが望ましい
- 実施できない場合には、機械的血栓回収療法が常時可能な近隣の一次脳卒中センターとの間で、機械的血栓回収療
法の適応となる患者の緊急転送に関する手順書を有する定期的な臨床指標取得による脳卒中医療の質(注3)をコントロールする
一次脳卒中センター(PSC)コアは下記の5項目をみたすことが求められる
- 一次脳卒中センター(PSC)に認定されていること
- 日本脳神経血管内治療学会の脳血管内治療専門医と3学会認定の脳血栓回収療法実施医が合計して常勤3名以上であること
- 血栓回収治療実績が年間12例以上あること
- 自施設において24H/7Dで血栓回収治療に対応可能であること
- 脳卒中相談窓口を設置すること