Stroke Center
Stroke Center
脳卒中センター
【 2021年実績 】
■ 脳卒中 入院患者
■ 脳梗塞 入院患者数
■ 脳血管内治療
■ 脳神経外科 手術件数
■ r-PA件数
■救急車受入件数
当センターは脳卒中専門病棟(Stroke Care Unit:SCU)を中心として、救急外来、手術室、放射線科、検査科、薬剤科、栄養科、リハビリテーション部等が連携して、脳卒中に対する総合的な治療を行う施設です。医師についても日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医など数・質ともに充実しています。
当院は「埼玉県急性期脳梗塞治療ネットワーク:SSN」の基幹病院として24時間、365日、常に緊急手術、緊急治療を行うことができます。
当院は「埼玉県急性期脳梗塞治療ネットワーク:SSN」の基幹病院として、脳梗塞急性期の患者様に対する「TPA血栓溶解療法」ならびにカテーテルによる「血栓回収療法」を実施しています。
脳梗塞が疑われる患者様が救急隊から通報された場合には、ただちに院内情報共有ソフト「ERNetwork」を通じて、医師、看護師、放射線技師、薬剤師、臨床検査技師に自動的に準備指示メールが発信されますので、患者様が到着された時点ではすでに万全の受け入れ体制が整っています。
患者様の到着と同時に院内連携ソフト「SSNManegaer」を起動し、タイムスケジュールに従い遅滞なく画像検査、血液生化学検査等を実施し、専門の医師が、訓練されたスタッフとともに治療を実施します。
TPA血栓溶解療法や血栓回収療法の適応がない患者様につきましては、脳卒中治療ガイドラインに準じた最適の投薬やリハビリテーションにより機能回復を図ります。
通常の治療に加えて、適応を厳密に検討して、急性期または慢性期に頸動脈血栓内膜剥離術(CEA)、頸動脈ステント留置術(CAS)、脳血管吻合術などの外科的治療も併せて実施しております
脳出血に対する救急体制
出血の部位や大きさに応じて、開頭血腫除去術、CTガイド定位的脳内血腫吸引術、脳内視鏡的血腫除去術などを選択して実施するとともに、早期から急性期リハビリテーションを行い機能回復に努めます。
くも膜下出血に対する救急体制
くも膜下出血の最多の原因である「破裂脳動脈瘤」については、その部位、大きさ、形態を精査して、開頭による脳動脈瘤頚部クリッピング術、またはカテーテルによる脳動脈瘤コイル塞栓術のいずれかの最適の方法を選択して実施します。単純なクリッピングやコイル塞栓術が実施できない場合には、脳血管吻合術(バイパス術)を併用して破裂部位のトラッピングを行う場合があります。 外科的治療または血管内治療を実施した後は、くも膜下出血後にしばしば発生する「脳血管攣縮」に対して、院内水分電解質管理ソフト「SAHManager」を用いた厳密な体液管理を基本として脳卒中ガイドラインに準じた積極的な予防治療を行います。
画像装置:放射線技師が24時間常駐し、必要な検査を速やかに実施します。
CT:24時間常時稼働しています。患者様到着と同時に実施できます。
MRI: 3.0T MRIと1.5T MRIの2台が常時稼働しています。患者様の到着後直ちに検査が実施できます。
DSA(脳血管撮影):必要時に直ちに使用できる体制です。
血液検査・生理検査:臨床検査技師が24時間常駐し、緊急治療に必要な血液検査や心電図・超音波検査などの生理検査を直ちに実施します。
薬剤管理:薬剤師が24時間常駐し、患者様の状況に最適な投薬を行います。また副作用の発生等について専門的な情報に基づいて経過観察を行います。
当センターでは、発症直後の代謝亢進と経口摂取困難により通常より栄養障害に陥りやすい脳卒中急性期において、院内栄養管理ソフト「NSTManager」に基づき発症後早期から経腸栄養や中心静脈栄養を開始して罹患期間中の栄養障害を積極的に補正し、体力を維持するよう努めております。
栄養管理には、医師、管理栄養士、看護師、言語療法士など多職種スタッフによるNutrition Support Team(NST)が当たり、それぞれの患者様の個別の状況に応じた最適な栄養法を進めていきます。
当院には5名の脳神経外科の指導医・専門医・実施医が在籍しています。