令和5年4月に、前理事長 吉川哲夫 の後任として理事長に就任しました。
当法人は平成24年4月に社会医療法人となり、公益性の高い医療、特に救急医療に重点をおいて、地域の皆様の医療と健康管理に努めてまいりました。また訪問看護ステーション・通所リハビリテーション・老人介護施設なども併設し、一般の医療を超えて、予防医療、介護や在宅支援にも力を入れ、疾患の予防、発症後の急性期治療から回復期リハビリテーション、維持期の再発予防まで、一連の医療と介護を法人内で一貫して継続できる体制を維持しています。
令和元年12月に施行された法律「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」の目的は「国民の疾病による死亡の原因及び国民が介護を要する状態となる原因の主要なものとなっている循環器病の予防に取り組むこと等により国民の健康寿命の延伸等を図ること」と定められています。我々はまさにこの領域に注力し、地域の皆様が末永く健康で自立された生活を送ることができるよう、以下を重点項目として努めてまいります。
もちろん我々のみで地域の皆様の健康管理を行うことは到底できません。そこで当法人では100以上の近隣医療機関と連携を結び、我々の力だけで及ばないところはそれぞれの分野のエキスパートの先生方にご助力を乞いながら、皆様に最適な医療をお届けしたいと考えております。
当法人の圏央所沢病院は令和4年に脳血栓回収療法などの実績が評価され「日本脳卒中学会一次脳卒中センター(コア施設)」に認定され、当地における脳卒中治療の中心的役割を担うことが求められました。また脳卒中は発症から治療開始までの時間が予後を大きく左右することから、埼玉県西部消防局救急隊と協力して脳卒中が疑われる患者様の搬送時間短縮にも鋭意取り組んでいます。「所沢に住んでいれば脳卒中は大丈夫、心臓病・循環器病は心配ない」といわれるような高度専門医療・介護複合体になることが我々の第一の使命であると考えております。
引き続き、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
理事長 加藤 裕