眼科担当医
山﨑 駿 (やまざき しゅん)

「最近、以前より見えにくくなった気がする。」
「眼鏡を新しくしても見えにくい。」
「夜の運転で対向車のライトがまぶしい。」
のような症状は、加齢による目の変化だけではなく、白内障が原因かもしれません。
白内障は早い方では40代頃から始まり、多くの方が加齢とともに経験する病気です。
症状はゆっくり進行するため、自分では気付きにくいことも少なくありません。
まずは、ご自身の症状をチェックしてみましょう。
□ 最近、視界がかすむ
□ 以前よりまぶしく感じる
□ 夜の運転が怖くなった
□ 信号や街灯がにじんで見える
□ 物が二重に見えることがある
□ 新しい眼鏡でも見えにくい
□ テレビの字幕が読みにくい
□ 新聞の文字が読みにくい
□ 白い壁が黄色っぽく見える
□ 左右の見え方が違う
白内障の可能性があります。
もちろん、これらの症状がすべて白内障とは限りません。
緑内障や黄斑変性、糖尿病網膜症など、他の目の病気でも同様の症状が現れることがあります。
気になる症状がある場合は、早めに眼科を受診しましょう。

白内障になると、目の中にある水晶体が白く濁ることで、光がうまく通らなくなります。
そのため、全体が白い霧がかかったように見えたり、ピントが合いにくくなったりします。
初期のうちは、「眼鏡が合わなくなった」「疲れ目かな」と感じる程度ですが、進行するとテレビや新聞の文字、人の表情なども見えにくくなってきます。
見えにくさはゆっくり進行するため、ご本人が変化に気付きにくいことも少なくありません。
「最近、何となく見えにくい」「以前よりかすんで見える」と感じたら、一度眼科で検査を受けることをおすすめします。

白内障になると、水晶体が濁ることで目の中に入った光が散乱し、太陽の光や照明、車のヘッドライトなどを以前よりも強くまぶしく感じるようになります。
特に、晴れた日の屋外や夜間の運転では、対向車のヘッドライトや街灯の光がにじんで見え、周囲が見えにくくなることがあります。
「昼間でも外に出るとまぶしく感じる」「夜の運転が怖くなった」と感じる場合は、白内障が進行しているサインかもしれません。
光のまぶしさが気になるときは、早めに眼科を受診し、原因を確認することをおすすめします。

白内障になると、水晶体の濁りによって光が散乱し、夜間は特に見えにくさを感じやすくなります。
対向車のヘッドライトや街灯の光が強くにじんで見えるため、道路の白線や標識、歩行者などが見えにくくなり、運転中に不安を感じる方も少なくありません。
また、暗い場所ではコントラスト(明るい部分と暗い部分の差)が分かりにくくなるため、周囲の状況を把握しづらくなることがあります。
「夜の運転が以前より怖くなった」「運転を控えるようになった」と感じる場合は、白内障が進行している可能性があります。気になる症状がある方は、早めに眼科へご相談ください。

白内障になると、水晶体が部分的に濁ることで光の通り道が乱れ、片目で見ていても、物が二重に見えることがあります。時計の文字やテレビの字幕、道路標識などが重なって見えたり、輪郭がぼやけて見えたりするため、「目がおかしくなったのでは」と不安に感じる方もいらっしゃいます。
ただし、物が二重に見える症状は、白内障以外にも目や脳の病気が原因となることがあります。
片目でも物が二重に見える、急に症状が現れた、見え方に違和感があるといった場合は、早めに眼科を受診し、原因を確認することをおすすめします。

「最近見えにくくなったので眼鏡を新しく作ったのに、あまり見え方が改善しない。」
このような場合、原因は眼鏡ではなく、白内障かもしれません。
白内障では、水晶体が濁ることで目の中に入る光がうまく通らなくなり、眼鏡やコンタクトレンズで度数を調整しても、見えにくさを十分に改善できないことがあります。そのため、何度眼鏡を作り替えても「以前のようには見えない」と感じる方も少なくありません。
眼鏡を替えても見えにくさが続く場合は、視力の問題だけではなく、目の病気が隠れている可能性があります。気になる症状がある方は、一度眼科で詳しい検査を受けることをおすすめします。
白内障は「診断されたらすぐに手術」という病気ではありません。
見え方や生活への影響を丁寧に確認しながら、一人ひとりにとって最適なタイミングをご提案いたします。
「最近見えにくくなった気がする」という段階でも、お気軽にご相談ください。
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