SCU(Stroke Care Unit)は、脳卒中の急性期治療を目的とした専門の病棟です。
当院では、厚生労働大臣が定める施設基準(*1)に準拠したSCU12床を運用しています。これは埼玉県内で最大規模となります。
脳卒中は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の三つのタイプからなり、いずれも致死的な経過を辿ったり、あるいは重篤な後遺症で病後の生活に支障を来す可能性が非常に高い疾患です。
SCUは、脳卒中の予後を改善する目的で、脳卒中専門医、院内教育(*2)を受けた看護師・リハビリテーションスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語療法士)・薬剤師・検査技師・管理栄養士などの多職種からなる専門チームで治療に当たります。
SCUでの治療では、死亡率および再発率の減少、在院期間の短縮、自宅退院率の増加、長期的な日常生活動作(ADL)と質(QOL:Quality of life)の改善がはかれるとされています。
当センターでは、SCU(2階)→急性期病棟(4階)→回復期リハビリテーション病棟(3階)の流れで、院内で完 結的に超急性期から回復期までの治療とリハビリテーションを行い、退院後は同じ社会医療法人内のクリニック・訪問看護ステーション・通所および訪問リハビリテーション施設等と連携して、長期的に患者様の生活機能維持に努めております。
(*1)脳卒中ケアユニット入院管理料の施設基準
(*2)当院での脳卒中専門教育
当院では、病院職員に対して職種を問わず「脳卒中治療ガイドライン」に関する講習会への参加を推奨し、受講後適正なレベルに達したスタッフのみに対して「Stroke Guideline Master」の記章をつけることを許可しています(院内のみの資格です)。